能登派遣レポート vol.2(令和6年6月派遣)

能登派遣レポート

令和6年元旦に発生した能登半島地震。長崎県社協では、全国社会福祉協議会からの要請を受け、県内市町社協と共に被災地へ職員を派遣しました。
実際に被災地での支援活動を行った職員からの、”生の声”をお届けします。

第2回は、総務企画課所属職員のレポートです。

支援活動の概要

■派遣期間

令和6年6月3日(月)~6月9日(日)(前後泊含む)

■派遣場所

珠洲市災害ボランティアセンター

■支援活動内容

現地調査班にておもに下記の活動を行いました。

ニーズ受付班が電話・来所で聞き取りしたニーズに対して、現地に出向いて依頼内容や状況、ボランティアの必要人数や資機材等の確認を行うほか、新たなニーズや生活の困りごとがないかを確認し、ボランティアにつなぐ。

  • 現地調査は、2人1組で5組に分かれて行動し、うち2組は運転ボランティアとのペアとなる。1日約20件程度の調査を行った。
  • 住民からの依頼は断らず、いったんすべて聴き取って、ボランティアセンターに持ち帰り、対応できるかの判断をする。(珠洲市社協の方針)
  • 依頼内容は、片付け・ゴミ運搬・荷物の移動・貴重品取り出し・ブルーシート張り・がれき撤去等。
  • 珠洲市社協では、被災者の生活再建のための「珠洲ささえ愛センター」を運営。現地調査の聴き取りから、困りごとの内容によっては珠洲ささえ愛センターへつなぐケースもあった。

現地で感じたこと

私は、今回初めての派遣で、災害現場を見ることも初めてでした。実際、倒壊した建物や、すでに更地にされた自宅、津波による被害等を目の当たりにして言葉が出ませんでした。
さらに、6月3日に震度5強を観測し、この地震により被害を受けた家屋もたくさんありました。
道路は、がれきを両端に寄せて車両が通れるようなっていましたが、津波を受けた地域は、車両が通るのも難しい状況でした。

被災地の様子(令和6年6月撮影)

心掛けたこと

珠洲市社協からは、「壊れた建物だけではなく、被災者の生活の様子をきちんと見てほしい」と言われていたので、現地調査の際は、被災者が日常の生活を取り戻せるよう、その人の生活の様子を見て、しっかり聴き取ることを心掛けて住民と接するようにしました。

住民の方々と話をする中で、皆さんこれからも珠洲市に住み続けたいと話され、前に進もうとしている姿に、改めて自分に与えられた役割をしっかり果たそうという気持ちが強くなりました。

派遣職員同士の連携

珠洲市社協の職員の方々も被災者であるため、きちんと休息がとれるよう、派遣された職員同士の連携が重要でした。

今回九州ブロックで一緒に派遣された職員は初対面の方ばかりでしたが、派遣期間中お互い助け合いながら支援活動を行い、とても心強い存在でした。

派遣前は、自分自身の体調管理に不安がありましたが、九州ブロックの派遣職員の皆さんのおかげで無事に支援活動を終えることができました。
この時の九州ブロック派遣職員の方々とは、派遣後も情報共有を行うなど、いまも繋がっています。

初めての派遣での学び

今回の派遣で、災害ボランティアセンターがどういう機能を持ち、被災者のために動いているかを改めて知ることができました。
社協職員として、「受容と傾聴」を大事に支援活動することができたのは、私にとって大きな学びになりました。




今後も順次掲載予定

今後もレポートの掲載を予定しております。
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能登派遣レポート


関連リンク

珠洲市災害ボランティアセンター >
令和6年能登半島地震に係る石川県災害ボランティア情報の特設サイト >

投稿日時|2024年8月28日14時23分